アムリッツアーは国境の町

KOSYO2005-09-28

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   アムリッツアは国境の町だ
 インドとパキスタンアフガニスタン、速くはヨーロッパヘの交通の拠点。
またここにはシーク教大本山ゴールデン・テンプルがある。
そして、頭にターバンを巻いて、ヒゲをはやしたシーク教徒の本山のある町でもある。
 インドカレーの箱の絵なんかにかいてあるからかも知れないけれど、日本人にとって、インド人=ターバンをつけたひげのシーク教徒のイメージが強い。しかしインド人の大部分はヒンズー教徒で、シーク教徒人口の占める割合はとても少ない。
 シーク教徒というのは、ヒンズー教イスラム教の良い点を寄せ集めて作られた宗教で、肉食・禁煙・飲酒といいことづくめだ。これじや太るわけだ。大抵、おすもうさんのようないい体をしている。
 ヒンズー教イスラム教両方の間でうまくやっていけるから、シーク教徒は概して、ビジネスマンや金持ちが多い。
 ただ面倒臭いのは、いろいろな掟があることで、例えば男は、ターバン・ひげの形・ブレスレットなどいろいろ外見上の掟がある。だから、かえって一目でシーク教徒であるかどうかわかるからお互い同志の結びつきも強くなるわけだ。
 インド中、インド国外でも、ビジネスマンとして活稚しているシークはいろいろな所にいる。でもそのシーク教本山がこのアムリッツアにある。
 ここには大勢のシークが住んでいる。だからみな金持ちというわけにはいかず、けっこう貧しいシークもたくさんいる。
 あのターバンの中は、おすもうさんのちょんまげのように長い髪を結っている。
小さな男の子も女の子みたいなロングヘアーを結って、ターバンの子供みたいな格好のちょんちょこりんをつけている。ひげも伸ばしっぱなしだから手入れが大変だ。朝、マスクのようなもので、あごひげやほほひげをぴったり形を整える。
  アムリッツアのあるパンジャプ州は、強い兵隊で有名だけれど、兵隊さんもみなカーキ色の迷彩ターバンをつけている。戦闘が始まったらどうやってヘルメットをかぶるのだろう。
 スクーターに乗ったシークのおじさんが、雨が降り出したので、女の人がシャンプーするときかぶるようなどニールカバーをターバンにつけたのを見たことがある。
シークは、なかなかファッショナブルだ。
 肉食・禁酒・禁煙がモットーなのに、インドの他の地域に比べて、ウイスキーなどのアルコール類の看板を多く見かける。


 駅前や市内にも安宿が散在している。 
 リキシヤの兄ちゃんに「チープホテル」といって探してもらおう。
ここは、シークの本山ゴールデンテンプルというところが名所なので、ホテルを案内してくれたリキシヤの運ちゃんは、ゴールデンテンプルを案内しようとしつこく言ってくるだろう。
疲れているから明日にしてくれと言えば、ちゃんと明日の朝、迎えに釆て待っているから、つかまえた客を逃がすまいと必死なのだ。
 ゴールデンテンプルという所は、シーク教徒じゃない者には、そんな面白い所じゃないけれど、全国からの信者でにぎわっている。
 入口で素足になって、頭に何かまかなければならない。ハンカチでもシャツでも何でもいい。シーク教のおじさんに本格的なターバンの巻き方を教わっても面白い。
 寺院の内部には、池があって、その中に金閣寺みたいな金色の寺が建っている。
 さすがビジネスマン、金持ちの多いシーク教徒の本山だけあって、脱いだくつの預り料も取らないし、御供物の花やお菓子をただでくれる。この点だけは、ヒンズー寺院と大違い。
帰りはリキシヤではなくて、ゆっくりと市内を散歩しながらホテルまで帰ろう。
 以前は印パ戦争の影響で、パキスタンとの国境が封鎖されて、その後も国境通過はそれぞれのボーダーまでのバスの乗りつぎだったけれど、1976年の夏以来、両国の関係が改善され、両国を通じる鉄道が再開された。


  毎朝、国境通過の列車がアムリッツアの駅から出ている。
 アムリッツアの駅に着いた時、駅員さんに確認しておくとよい。
アムリッツアの駅構内のレストランは、安くてサービスもよい。
ただし、カシミール特産のリンゴジュースを是非なんてすすめられるけれど、ピン詰ジュースだし、インドではビン詰ジュースはやたら高いのだ。(10ルピー) 
 朝、混雑するし、もし泊まっているホテルが駅から離れているなら、リキシャを予約しておこう。客をとろうと必死だから必ず朝来てくれる。
 アムリッツアから国境までの運賃は4ルピー、国境のあるワガからパキスタンのラホールまでは4パキスタンルピー。
 この料金は、ラホールの駅を出る前に払わなければならないから、アムリッツアの駅でインドルピーをパキスタンルピーに替えておくこと。この両替は駅構内で大ぴらにやっているから、心配は要らない。
 出国手続は、列車を降りるけれどホームの中で行なわれる。
パキスタンの入国手続は、ラホールの駅に着いてから行なわれる。
どちらとも、多少時間はかかるが、面倒ではない。こちらも、あせらずのんびりやろう。
ラホールの税関を出たら、そこはもう回教の国−パキスタンだ。


  アッサラム、アレコーン!
 パキスタン国境通過は、鉄道を使わず、バスの乗り継ぎでもいける.
インドポーターまで′バスで行って、そこの国境事務所で出国手続を済ませて、国境の緩衝地帯を数100メートル歩いてパキスタン側へ出る。そこからラホール市内まで、バスかタクシー。
緑いっぱいの国境をゆっくり歩いて越えるのも楽しい。
両国とも、兵隊さんが立うているけれど、迷彩ターバンに半ズボンのパンジャフ兵などにっこり笑顔で迎えてくれる。