ボンベイ(ムンバイ)

インド門

http://www.za.ztv.ne.jp/m-family/bomb.htm

ボンベイ(ムンバイ)


 三食昼寝付き!ママさん どうもありがとう

 インド門付近にはたくさんのホテルがあるけど、概して宿泊代は高いんだ.
その中にあって最もポピュラーなのがサルペイションアーミーだ。
ドミトリ…でニ食付20.40Rsという値段は ここらあたりではそう高くはないはず。
多くの欧米人旅行者にとって、サルベインヨンアーミーはインド人やインド社会からの、そして長い旅の疲れからのシェルターであると言えるかもしれないな。
日本人旅行者にとっても、それは同じかもしれないよ。それだけ日本での僕達の暮らしが欧米化されてるってことなんだろうね。
僕達はインド式ホテルでのインド人の、悪く言えば怠慢であるところのゆったりとした働くぶりに、時として頭に釆ちゃうこともあるけど、ここにいる間は非常に規律正しいテキパキとした働きぶりに そうそう、そうこなくっちゃ、なんて思うかもしれない。もっとも、すっかりインドに慣れちゃったら、そんなことはどうでもいいことかもしれないけれどね。
 ここの主人は御年60オはいっていると見られるママさん。このママさん とっても愛想がよく、頭もきれるし、、時にはきびしいんだ。僕が「疲れちゃった」なんて言うと「男はそんな事言わないのよ」ってしかられちゃう。
 食事は三食とも西洋料理で、必ずてジャガイモの料理がでるよ。スープと肉ジャガと野菜妙めとサラダ、それにフルーツとミルクティーといったところがよくあるパターンだ。
 食事の時間は決められている。時間外にダイニングホールに行っても誰もいないから食べそびれないように。
 室にはベッドが4つか10程まで並べてある。チェックインの時にルームナンバーを言われ、自分で荷物を持ってあがり(男は3階、女は4階)室を覗き あいているベッドが自分のベッドということになる。乾期にはベランダにもベッドが置かれ、どっちかっていうと室内よりも風通しも眺めも良く、僕は勧めちゃっな。何しろ、ボンベイは海の近くで湿気が多いから、夜でも暑いんだよね。夜のベランダで、その室のメンツとその日一日の疲れを癒しつつ オレンジなんかをしゃぶりつつ、まわすチエラムの快ちよさ・‥てなわけ。

  寝る前にご注意
 ただし寝る前にひとこと注意。ベットに南京虫がでいるかも知れないぞ。一服きめて安らぎのうちに寝潅むり込んで 翌朝起きたら 背中から足まで何箇所も南京虫さんにかまれていたになんてこともよくあお話。これがかゆいことかゆいこと、もうたまらんわ!
 そうならないように、自分のベッドが決まったら、まずベッドのふちを見てみよう。白い1ミリぐらいのタマゴを見つけたら、ここであわてず、腎者は先程のママさんに助けを請うのだ。ママさんがすかさず消毒してくれる。これにて一件落着。ただ消毒の臭いがたまらない人は、日本の殺虫剤を在接ベッドの表面に振りまいても効果があるよ。
 南京虫の事についてもう少し話せば、あれはやられる人とやられない人と人によってやられ方が全然違うんだよね。僕の見てきたとこによると、一番やられるタイプっていうのはさ、色白でポチャポチャと肉の柔らかそうな、体毛の少ない人。反対に被害の少ないのは、アカが溜って色黒でやせていて、体毛のメチャ多い人。やっぱし南京虫にも好き嫌いがあるんだよね。

  荷物の管理にもご注意を
 だいぶ話が南京虫の方にいったけど サルペイションアーミーでもう一つ注意しなければならない事、それは荷物の管理であります。貴重品は必ずセイフティーボックスに預けることが肝心。信用は金で買えないよ。まして金がなくなりゃそれこそ信用もなにもあったもんじゃないからね。どうも僕達はやさしすぎるのか甘ちょろいのか、他人を信相してしまう。盲目的にね。あるフランス人が言ったけれど「そこに物がありゃ 無くなるのが当り前だ」ってね。日本の良い子にはどうもこの感覚が薄く、従って物を盗まれるのも圧倒的に日本人が多いわけ。自分の荷物が盗れたことによって、自分はもちろん、他の旅行者にも迷惑かけちゃうからね。気を付けよう。
 とにもかくにも以上の点に気を付けていただければ、サルペイションアーミーでの日々もきっと
ハッピーなものとなるんじゃないかなあって思います。

 いっぶく ひと夢 いちルピーなり。
 MaharashtraではGanjaやHashishの類は合法ではないんだ。でも街を歩いていると、あちこちでチュラムをまわしているインド人を見かけるね。ボンベイで売られているGanjaやHashishは品質があまり良くないって言われているんだけど、「ボンベイブラック」つていうオピュムをミックスしたHashishは、インド人に好まれて吸われているみたいだ。旅行者相手の売人はインド門やサルペイションアーミー付近にたむろしている。
 彼等は商売人であるから、旅行者になるへく高値でものを売りつけようとするんだな。品質の悪いものを高値で買わされちゃったなんていうのはたまらないじゃない。そこでどうするかと言え、別に手はないんだけど、急いでない人だったら、インド人相手のHashishの一服喫煙長椅子とでもいったものがあるから、(仮にこれを一服ベンチと名付けることにするが是非ここに行ってみてくれ。
 この一服ベンチ、日本で言えば一杯飲屋さんといった感じで、タージマハールホテルの衷のもう一本裏の路上でベンチを置いて商売している。(どうやら、おまわりさんも黙認して
いるらしいなあ。)この一服ベンチに行くと、たくさんのインド人が次々にやって来ては、1Rsを払って一服分のHashishBallを買い、備え付けのチュラムとフィルターとして使うガーゼ、それにタバコをもらい、自分でチュラムにつめて一服している。まあ、男達の井戸端会議場っていう風景なんだ。
 たまに旅行者が通ると「Come on! Sit down!」と言って一服やらせようとする。好きなんだよねインドの人って、こういうのが。人がストーンしているのを見て納得し、喜びにひたるみたい。僕なんかもとっても気持ち良くなっちゃってボンベイの下町のうららかさにひたっちゃう。たまにネパール帰りのフランス人がHashish Oilを売りに来たり、スイス人がHashishを随分と高値で買っていったりする。もしHashishを買うなら、そんなやりとりを良く見ていて 大体の相場を知ってからなら安く買えるだろうと思うよ。

 以前日本でも公開されたインド映画「サラーム、ボンベイ」の主人公の少年がやはりマリファナの売人をやらされていましたよね。

  DIPTlS HOUSE OF PURE DRINKS
もうすっかり御馴染みになったフレッシュジュースのDIPTIS HOUSE。年々値段は上がっているけれど その美味しさには変わりがない。まあ何と言ったっても116種粕のフルーツメニューは本ではちょっと味わえないもんね。鶉然の如く旅行者のタマリ場となっちゃって、狭い店内にいつもいっぱいのお客さんが入っている。
 まずメニューをのぞいてみようか。Fresh FruitJuiceだけで24種類ある。
Apple、Grape、Mango、MelonOrange、Pineapple、Papaya Grape−Fruit、Beet RootCarrot、ChickuFruit、figs、Fresh Lime、HawaianBliss、Mosambi、Pomegranate、TomatoApricotPeach、Plum、etc。これが純度100パーセントの正真正銘の生ジュ-スなんだからたまらない。また日本じゃ絶対に御目に掛かれないフルーツが楽しめるのも、インドならでは、デイプティスならではの楽しみなんだ。
 店の中に目ををやると「NO SMOKING CHULAM」と書かれ、チュラムのイラストにばってんがしてある。店のおやじに開くと 今までハッパでのポリストラブルが何回かあつたので、あえて貼り紙をしたとのこと。
 又フリークバスのインフオメイションやディスカウント航空券を売る「SPACEWAYS TRAVEL」の料金表等も貼ってある。それじゃ僕の選んだDIPTISの特選メニューなんてのをいくつか紹介。
Grape Milk Shake 2.50Rs
Strawberry With Ice Cleam 5Rs
Fruit Salad Yoghurt 2.50Rs
Vegetable Sandwitch O.60Rs
Banana Chips O.40Rs
僕の好みを100%丸出しにしたところで、まあ、ボンベイに行ったなら、是非お試しを。


  コリ村、うららかですね。潮風に誘われて
Colaba地区にある漁村、コリ(Coli)村を訪れてみた。インド門から海沿いの道をとぼとぼと10分程歩いてゆくと、そろそろと漁村が現れてくる。
 爽快な春の陽射しの中、歩道を使って青空教室が開かれている。生徒は漁村の子供達。賑やかである。先生が一人。黒板が一枚、その向こうに海がある。潮風が子供たちの笑い声を青空高く舞い上げる。参加できないちっちゃな子供達がそのまわりでころげまわって遊んでいる。おばさん達はそれぞれに髪をとかしたり 服を縫っていたりして、あっちこっちで井戸端会議。ひとなつっこいんだなあ。
 僕はすぐに子供達の木切れを使ったべ-スポールや井戸端会議の話しの種に参加させられてしまう。「ジャパニ?」「チャイナ?」「ネパリ?」と三国籍も貰っちゃう。
 ボンベイで唯一歴史から取り残された場所、コリ村はターンマハールホテルから10分ぐらいしか離れていないのにここだけは見事に巨大かつ近代化されていったボンベイという都市の願史からほっぽり出されている。スラムというにはあまりにも底抜けの明るさをもって接してくるコリ村の人達。
 今少し歩いて行くと、野菜市場が広がる。ここでもあっちこっちからお呼びがかかる。
「まあ、こっちゃ来いや」とそんな感じ。で、行くと「このトマト食いねえ。ただ、ただ」と言ってなぜかととなりの店のトマトをとってくれる。今度はその店のダンナが別の店のナスを指さし「これ、ただ。あんたにあげる」てなあんばいである。なんだか変だなあ。
 さて、この野菜市場からさらに奥へと進むと いよいよ漁村の中心部へ近づく。狭い道をくねくねと通り過ぎ、たくくさんの視線を浴びながら漁村にたどり着く。トウモロコシみたいに建ち並んだ家々。なにやらいろんな香りがします。
 赤銅色の顔に瞳をギラりと輝かせた老人が近づいてきて来ました。「On! You areJonny」なんのちゃわからへん。
 ここでの主役も子供達。大人達が網を編んだり、干した魚をしまいこんだりしている横をビューンと走り抜けていく。
 僕を見つけると始めちょろちょろ中ぱっぱ、で、しまいにドドドドドーと僕の回りを取囲み、僕は子供達に逮捕?されて広場へと連行される。ああ、すきを見せたのがいけなかったなあ。広々とした網を干すための場所は、なるほど子供達の最高の遊び場なようです。午後の太陽がカッと照りつけるその下で 顔も体も真っ黒に日焼けしたな子供達は無邪気すぎる程無邪気に走り、歌い 舞う その内には僕の存在も忘れ、自分達の遊びの世界に熱中していく。僕もやっと一息。 うららかですね。

 市内の交通
 まず、バスの路線図を手に入れよう。
ボンベイ市内の密通はバスとタクー郊外電車である。リキシャやオートリキシャはボンベイには存在しない。バス(BEST BUS)は市内をほぼ完全にカバーしている。
 バスのルートマップは一般書店には置いていないのでほしい人は Shahid Bhagat Singh RDに面したシティーバスの車庫にある「BEST House」に行くとよい 50パイサで手に入いる。
※BEST House・Post Box192、
 Fort.Bombay−400039

 安宿の集まっているインド門付近には2つのバスストップがあります。〓がこエージアム(プリンスオブウエールズ)〓がツルベインヨンアーミーです。以下はその2つのバスストップから市内各駅各地へ行く時に何番のバスに乗ったらよいかというインフォーメーションです。

コーショー旅日記

     大陸列車?
 アグラからボンベイに汽車でやってきた。
アグラからデカン高原を丸一日汽車に乗った。
朝、アグラ駅のホームに大型の機関車が汽笛を鳴らしながら入って来た。
ゲージ(レールの幅)が広いため日本の汽車よりかなり大きい汽車だ。
それが十数両の客車を引っぱて走て来る。ロングトレイン、カミングだ。
ドゥービーの曲ほどはカッコ良くは無いが、鼻先が丸い鉄のかたまりが、黒い車体に赤いラインが引かれていてレトロな感じで力強い。

 ホームの屋根から延びた給水管から水を給水し、やがて汽車は何のアナウンスも無く、ガタン・・ガタンとゆっくりと走り出した。
町の中をゆっくりと走り出したが、やがて民家も少なくなって、赤茶けた大地とやせた畑の景色になってくると、汽車はスピードを上げて走り出した。
しばらくすると、ほとんど民家は無くなって、赤茶けた大地が続くばかりだ。
 インドの大地には緑が無い。赤茶けた平らな大地が延々と続いている。山もはげ山でほとんど木が生えていない。それが太陽のまぶしい陽射しを受けて、乾ききった大地をさらに殺風景にしている。
 昼頃になると、少し大きな駅に20分ほど止まったので、乗客たちはホームに下りて食べ物を買ったり、水道で顔を洗ったりしている。そしてやはり何のアナウンスもなく、また汽車は走り出した。

 何時間かして、駅も何も無い所で急に汽車が止まった。どうしたのかと周りの乗客に聞くが、分からないと言う。乗客たちは別に気にしていない風であった。窓から体を乗り出してはるか前の方を見てみたが、何も分からない。だれかが汽車の前の線路を牛が横断していたらしいと言った。本当かどうかは分からないが、十分ありそうな話だった。やがて汽車は10分ほどして、何のアナウンスも無く、何事も無かったようにまた走り出した。

 途中、赤茶けたどこまでも続く大地の遠くに、ポツンと広葉樹のバーミャンの木が見える。
ちょうど一里塚のように、石が積んであり、旅人(通行人)が木陰で腰掛けて休めるようになっている。
 その先に、ラクダを二頭つれた人影が、てくてくと歩いてゆくのが見える。あたりは夕焼け。
真っ赤な夕日が、赤茶けた大地に沈んでゆく。
これぞインドの大地、デカン高原
胸にジーンとくる。
 俺はいったい何のためにこんなところまで来ているのだろう?
これから先、どこへ行くのだろう?終着駅はあるのだろうか・・・生きていくために
なんて考えちゃう。それほどすばらしいんだ。


   サルベイションアーミーとは
 ボンベイのビクトリア駅に降りて、そこからバスに乗りタジマハールホテルに向かう。その近くに宿泊予定のサルーベーションアーミーがある。
  サルベイションアーミーとは日本語に訳せば「救世軍」になるけど、イギリスで生まれたユースホステルみたいな若者向けの海外宿泊施設。したがって合い部屋で個室は無いが、結構苦にならない。もちろん大人一般の旅行者も利用できる。最近泊まった人によると、1箔ドミトリーで130ルピーだそうである。日本円で400円ぐらい。
 当時の責任者は金髪のチャキチャキママさんだった。マザーテレサ同様、男よりも女性は強いのです。
 また、イギリス同様に3時にティータイムがあり、紅茶(ミルクの入ったインド式チャイではなく普通の紅茶)にビスケットが数枚、それにデザートのマンゴが数切れ。このマンゴが実に美味しいのです。かのイギリスのビクトリア女王が「インドのマンゴを食べたい」と言ったとか。うそかほんとかは別にして、ほんとうに思えるほど美味しいのです。
   笑い話
 日本人が数人泊まっていたのでその夜は、さっそく情報交換だ。出るわ出るわ信じられないようなおかしな話ばかり。これがみな本人の実体験だから、笑っちゃう。
 たとえば、あるレストランでラッシー(ヨークルトドリンク・カルピスを濃くしたようなもの)をストローで飲んでいたら、何かが詰まった。なんだろうとストローの先を見てみたら、足長グモが詰まっている。驚いてレストランのボーイに文句を言ったら、「チェンジ」と言って新しいのと交換してくれるというのでまあいいかと思っていたら、ボーイは新しいストローを持って来た。
 コントのような話だが実話である。たいていヨークルトは素焼きのカメに入っていて調理場の下に置いてあることが多い。私も何度かそのカメに足長グモが巣を作っているのを見た。カメの中はクモにとって住みやすそうな場所なんだろう。
 私も、ある店でお菓子にハエがたかっている(1匹や2匹でわない)ので店員に、これではいけないよと指を指したら、店員はおもむろに手でハエをはらい、それを私に1個くれた。親切にも・・・?
 ツアー客の一人が、長旅で服が汚れたのでホテルのクリーニングに出した。Gパンも一緒にクリーニングに出した。翌日服はパリとアイロンとノリもきいて見違えるほどきれいになって返って来た。そしてGパンも縦にスラっと線が入り縦にふたつに折り目が入れられてパリっとアイロンとノリがきいて返って来た・・・。こんなの恥ずかしくて履けないぞ!
 こんな話がつぎからつぎえと出てくるのだから、おかしくてたまらない。また、物を盗まれたり、災難にあった話もする。そんな時は決まって「人の不幸ほど楽しい話はない」と言ってみんなで大笑いをするんだ。当の本人(被害者)は「笑い事じゃないぞ、大変だったんだから」と言って、最初は怒るけど、やがてみんなと一緒に大笑いしちゃう。人に話をする事によって、そのくやしさなどが和らぎ、「俺のほうがもっとひどい目に会った」などと言う話を聞くうちに、本人も楽になるのです。旅は楽しくなくっちゃ!

  もしもあの時
 ある夜、女性とインド門の反対側(東)にある超高級の高層ホテルで有名なオべロイホテルに夜景を見に行く事になった。エレベータで上階まで昇り、そこから見た海の夜景は、湾にそってカーブした道路(マリンドライブ)沿いに並ぶ外灯が、まるでネックレスのようにきれいだった。こぎれいな制服を着たボーイが通りかかり「マリンネックレス」と言って去って行った。僕達はあまりのきれいさにじっと見とれていた。
 その後、何も無くそのまま帰ってしまったが、あの時何か気のきいた一言でも言えれば、もっといい話になったかもしれないのが悔やまれる・・・(甘いか?)