マドラス

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南インドの中心都市
 マドラス


   マウントロードを散策する
マドラスは港町であることから、街角で突然、我々と同じ肌を持った東南アジアの海軍の兵隊と出くわしたりする。
この道は、CentralStationの近くから西南へ向けマドラス郊外までつづいている大通りであるが、メインはやはりCooumRiverに近凍した3kmあまりである。


    政府観光局
Liquor Permission(飲酒許可書)はこの政府観光局でる。
通りの東側にある間口一間半程の小さなOfficeの入口を入ると、うす暗い部屋に、カーブを持った低いカウンターが奥の方まで続いており、そこには目をみはる褐色の美女と険しい日のハゲでチョビヒゲの大男が居て、きっと手もちぶさたにしている。
ものおじせずに美女の前に座わり、Permissionの申請と交通について質問する。
ほぼ完璧にこちらの意志をCatchし、納得がゆくまで説明してくれるが、その際こちらの英語力は中学一年生程度で十分いける。

Permissionにはパスポートが必要だが、忘れずに持っていきさえすれば大男が実に親切に、かつスピーディに発行してくれる。

Hotel listも観光案内も頼めば快くくれる。
用が済んで表に出ると、男が寄ってきて、今取ったばかりのPermissionを売ってくれと言ってきたりするが、売るなら酒を飲んでから、マドラスを出発する時でも遅くない。

Spencerデパート
政府観光局の南へ約50mの通りの反対側にイギリス人の門番のいる、このデパートがある。
きれいに刈りとられた生垣とりっぱな煉瓦と鉄製の門があるので、外からはよくわからないが、内に入っても大きなピロティを持った、東京駅を小さくしたような左右対称の同じく煉瓦の建物がある。
一階には日用雑貨から電化製品、家具から食糧に至るまで、インド上流階級の日常をのぞかせる物品の数々があり、ふきぬけの二階には宝石・璧かけから人形・置き物など、はては1Rs のキャメルボーンの指輪に至るまで、南インドの全物産がある。
このデパートは値引きしないし、一割の税金がつくので高い感じがするが、ここより500m程北にあるHandicraftsEmporiumより品数が多く、更紗などは街中のバザールより安い場合もあるので一見の価値はある。       .
Indian Airline周辺
〓class専門のSouthern RailwayBooking Officeは赤茶けた平屋の建物でたいして大きくもなく、またそんなに待たされることもない。
南へちょっと行っ所にHandicraftEmporiumがある。
ここには木彫 真鍮 竹などの細工物が、おきまりのSilk地といっしよにならべらているだけだ。
ただ、キーホルダーみたいな小物の中には意外な掘り出し物もある。
しかしこの辺はあまりおもしろくないのだ。
圧巻はなんといってもここからちよつと歩いたところから植民地時代の面影を残した白亜の洋館Indian Airline Officeまでの4〜500mで、けばけばしい極彩色の看板をあげるた映画館と洋式、インド式、中華等のレストランがずらっと、どこまでも続いている感じなのだ。
とりわけMount Road P.Oのあたりは果物の露店やプッシヤーやヤミド屋がおおぜい居てトロトロ歩いてはいられないにぎやかさだ。

     ベジタブルマーケット
わずかに、問屋が小売も扱っているような感じのオレンジ等の露店を除くと、道の両側は、果物、野菜、穀物の倉津が続く。
奥にゆくにつれ、道の中央には腐った野菜や牛馬の糞が高くつまれていて、その猛烈な異臭は始めての人に吐き気や呼吸困難を催させる程である。
しかし、観光客がよりつかないためか人々は実に人なつこく、写真を撮ってやるとオレンジを3つ4つとくれたりする。
背中のバッグがオレンジでいっぱいになったころ、目の前に巨大な VegetableMarketがひらける。


  ノースロードの電気屋と自尊心の対話
HighCourtからG・P・0(中央郵便局)までのNorthBeach Roadの東側200mあたりは、すさまじいばかりの電気器具の屋台が並ぶ。
ここにはインド製の、見るからにチャチなナショナリ(ナショナルではない)やトーシポ(トーシバでもない)が平然と売られている。


  フルーツマーケットの雑騒の中で
Bose RoadのLaw CollegeからTellephoneHouseまでの間はFruit Marketを中心に、マドラスで一番楽しい所で、時間がない時でも、ここだけは歩くことを勧めたい。
幸い、汚ないがY・M・C・Aもあるので、宿はできればここに取りたい。この辺は道幅も広く、車や自転車、バスなどめ往来が引きも切らず、一日中騒々しいのだが、通りの両側にも小さな店が寸分のすきもないくらいぎっしりと並び、売っていないものを探すのが困難な程何でも売つている。
いったい露店も含めたらどれくらいの店があるのだろうか、行きかう人々の間にも熱気がムンムン漂っている。
老いも若きも、貧乏人も金持ちも、ありとあらゆる階層が忙しげに動き回る姿はいつものインドとはちょっと違った趣きをもつ。


 エリオットピーチの風につつまれて
マドラスが誇る大プロムナード、マリナビーチに治って走るSOUTH BEACH ROADは、マドラス大学、アンナスクウェアを基点として8km程続いているのだ
が、この公園街路をぬけてADAYAR−RIVERを隔てた反対側の海岸がELLIOT BEACHである。