ヒマラヤの見える町 ポカラ

ポカラ

ヒマラヤの見える町 ポカラ

どういうこともない一日に、すこく満足する

貸自転車で、カトマンズ市内を、ちょろちょろ走ってても、ヒマラヤにはタッチできないから、ここはひとつ、ポカラまで出かけて行かねばなるまい。
 バスだとポカラ街道を7時間のドライブ。
飛行機だと、右手に、ゲップが出るほど山々を拝みながらの40分。
ポカラの飛行場の管制塔もなく鉄じょうもで仕切られたちっぼけな滑走路の他には、とりたてて、たいした建物もなくほんとうに田舎の風情。滑走路の敷地内をヤギがたむろする。
飛行場からのタクシーなんかも客が定員(通常5名なら8名)にならないと出発しないし、途中でどんどん止まって客をひろって行くから、大変楽しいものとなっている。


 宿舎は、お金に余裕のある人は、高台からペワタールを見降ろす「フィッシュテル・ロッジ」。
貧乏たれはマウントヴユーホテルと相場は決っている。
ペワ・タール湖の周りにも安宿がたくさんある。

 どちらにしても朝方、突如としてガ・ガ・ガ・ガーンとあらわれいでる、白きヒマラヤのマチヤプチヤリ、アンナブルナ・ダウラギリには手をあわさずにはおれないであろう。うすオレンジに輝く、神秘の山々を前に、チャイをすすったら、もう、死んでも良いとほんとうに思う。というより生きてて正解だったとすぐ悟る。