バラナシはシタールの産地・サルナート

サルナート

http://www.za.ztv.ne.jp/m-family/va.htm
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バラナシはシタールの産地・サルナート

 バァラナシはシタールとシルクの産地町を歩いていたり、力車に乗ったりすると、シタールを買わないか、シルクファクトリーに行かないかと、よく声をかけられる。
それ程ここはシタールとシルクの産地として有名なのだ。

シタールを買うには、楽器店に行くのと製造工場(ファクトリー)に行く方法とがある。料金はどちらもよく似たものだが、品数からいくとファクトリーの方が多い。
一番有名な店が、シタールシタリア。ヴァラナシの市内から少しはずれた所にある。
店の門をくぐると、シタールのボディを作っている内庭があり、奥に入るとシタールの精密な細工をする部屋と、完成したシタールを並べてある部屋とがある。
客はまずこの部屋に通される。店員が出て来てお茶をすすめるから、遠慮なくいただこぅ。それから商談にはいる。この店はおもしろいことに、国際学生証を持っていると15%程の割引がきく。
同じ工程で作られた同じ形のシタールでい台1台音色が違っているので、一番気に入ったものを選ぶこと。
また、演奏の先生(ティーチヤー)を呼んでもらって、実際に本場の演奏を聴かせてもらおう。これも商売の手段で無料なので、遠慮せず頼んでみよう。きっとすばらしい演奏を聴かせてくれるだろう。
 一般に安いもので150Rsからあり、中級で300Rs程、高級で500Rs程、最高級になると1000Rs以上するものもざらにある。
インドでは、ヴァラナシで作られたシタールが最も良いといわれ、ラクノーで作られたシタールは値段が少し安。
何時間もの駆け引きの末、2〜3日かけてようやく商談が成立する。その時、ついでに運ぷためのハードケースも付けてもらおう。さもないと帰りの飛行機に乗る時、ハイジャック防止の為、機内に持ち込めずに、スーツケースなどと一緒に手荒に扱われることもあるからだ。
シタールシタリアは品数は多いが、値段が少々高いので、他の店もいろいろと見てまわると良いだろう。

 シタールの製造工程
イカよりも大きな種類のカボチャ(パンプキン)を刈り取って中をくり抜き、1年程納屋で転燥させる。
 やがてカボチャの皮はまるで木のように堅くなる。
それを二つに割って中に支えをし、かたちを整える。これがシタールのボデーになる訳だ。
 その次にネックを付けて固定する。このネックは反りにくいテクウッド材が一番良く、マンゴー材はあまり良くない。
 その後、ポデーに模様を彫刻し、ニスなどで塗装する。
そしてフレットの金具や糸巻きや弦を付けて、最後の仕上げを施し完成する。

  ついでにタブラも
タブラにはボデーが、メタル(金属)のものと、木製のものと、素焼きのものとがある。
メタルが一番丈夫なので、おみやげには良いだろう。
音は素焼きのものが良いようだ。それぞれに音や質に特徴があり、どれが良いかは実際にたたいてみないと何とも言えない。
料金は2台セットで100Rsぐらいからある。
買う前に必ず皮をちゃんと張って音を出してみょう。その時、ひもで引っぱっている皮の穴が、ちぎれそうになっていないか確かめること。

  シルクを買うには
シルクを買うには、執光客相手にシルクを売っている店、一般のシルク専門店(問屋)、シルクファクトリー(工場)に行く方法がある。
シルクファクトリーには政府直営のものもあり、品数が多いが、多量に買わないとあまり喜こばれない。
専門店では、安いが生地が主で、服などの数は少ない。
観光客相手の店は、観光客の好む服などが多いが、質が良くないものもある。
特にシルクとコットンの混ぜものは、洗っていくうちにちじんで着れなくなることもある。
料金は4〜5軒もまわれば十分知ることができる。

  宿泊ガバメント(政府直営)・ツーリスト・バンガロー
駅から歩いて5分。シングル12Rs・ツイン20Rs
観光バスがここから出発するし、レストランもあって割りと便利
その他、ラムゲート付近にもたくさん安宿がある


  サルナート
 昔むかし、連日連夜キメキメに飛びまくっていた、仙人と呼ばれる500人ほどのつわものの集団があったそうです。ある日飛行中にふとセケンをのぞき見ると、王城にたむろしているキレーなね−ちゃんが、わんさと居るのが眼につきました。詳細な気持の変化は想像の及ばぬところですけれど、その結果500人の全てが神通力を失なってしまい、堕落する破目になってしまいました。
どんなふうに堕落したのか、そこを具体的に知りたいでショーけど、なァに、きっとよくある話に決まってマス!−という説と、仙人たちが好んで集まった聖地なのだ、とする説の両方がある。

 仙人堕落所鹿野苑(イシバタナ・ミガタヤ)と名づけられたその場所は、釈尊初転法輪の地〈サルナート〉(鹿野苑)として知られる。
サルナートは、ヴアラナシの近くにありリキシヤかバスで20分くらいの距離。
赤土と石造りの家なみと雑踏の街中から一転して、緑のゆたかな大地が広がる。
早朝出かければ、深い朗もやの中に、幾つもの塔や建て物を見とめられる。
鹿の住む大庭園の中に、ひときわ高くそびえているのはダルマ・イークシヤ。(法眼)のストウバー。普通は、略してダメークの塔と呼ぷらしい。

ダメータ塔を左遠方に見とめる位置の正面に、ムーラ・ガンタ・クティ寺院がある。中には、壁いっぱいに描かれた釈尊の生涯図がある。
日本の画家の手によるものだという事で、入リロの扉上方に出誕図。左右壁面に、その全展開図。正面には、初転法輪像が安置してある。

庭園を見ながら、うしろ手を組んで歩いていると、手のひらに何かが乗せられた。見ると、高さ10センチくらいの、素焼きの像。
中学生ぐらいのぼうやが居て15ルピーだというので、8ルピーで手を打つ初転法輪像。
見ようによっては尊くともみすぼらしくも見えるこの像が、ともかくシンプル・イズ・ビューティフルということを語りかけそうな、素朴さがある。
ちなみに、制服を着た管理人らしき人がこそっと、ここの土の中から発掘された石像だと言って小さな仏像を1000ドルで買わないかと言ってくる。
まず偽物で勝手に作ったものだろうけど1ドルでも高いと思うが、もし本物であれば1000ドルでも安いだろう。
どう判断するかは、あなたしだい。もし気に入ったら、とりあえず徹底的に値切ることを薦める。
 「添乗員さん、この仏像、アショカ時代の地層から発掘されたのでその時代の物らしいんですわ!これ十万円で買ったんですわ。良い買い物でしょ?」年配の人に得意そうに黒茶けた仏像を見せられて・・・と聞かれても・・・2〜3ルピーで売ってますよとも言えず、「そうですか。それは良かったですね」としか言えませんでした。でも、それは偽者ですよとがっかりさせるより、その人にとって宝物であれば良いのではないかと思います。思い出としてね。
十万円は確かに高額だけど、日本で車をこつんとへこませた修理代ぐらいだと思えば、むちゃくちゃ高額でもないし。
 添乗員はいろんな気を使うのです。